はじめに
独身でFIRE(経済的自立・早期リタイア)をすると、
なぜか一定の確率で言われる言葉があります。
「独身FIREって、正直ずるくない?」
悪意がある場合もあれば、冗談っぽい場合もあります。
ただ、この言葉には共通して「羨望」と「不安」が混ざっています。
この記事では、
独身FIREがなぜずるく見えるのか、
そして 実際には何と引き換えにしているのか を、
セミリタイア当事者の視点で整理します。
独身FIREが「ずるい」と言われる理由
1. 生活コストが圧倒的に低く見える
独身FIREがずるいと言われる最大の理由は、
「家族を養っていない」という点です。
- 教育費がない
- 住宅ローンが小さい(もしくは不要)
- 家族イベントへの出費が少ない
これだけ見ると、確かに有利に見えます。
独身FIREは「固定費を下げやすい」だけで、「リスクがない」わけではありません。
2. 働かない自由を手に入れているように見える
平日の昼間に散歩をしていると、
会社員時代の知人に偶然会うことがあります。
その時によく言われるのが、
「もう働かなくていいんでしょ?羨ましい」
確かに、時間の自由はあります。
しかしこれは 「安定収入を手放した結果の自由」 です。
3. 責任から逃げたように見える
「独身」「会社を辞めている」
この2点が重なることで、
- 家族責任を負っていない
- 組織責任を負っていない
=楽な人生を選んだ人
そんなラベルを貼られやすくなります。
実際に独身FIREが引き換えにしているもの
1. 安定した収入という“保険”
会社員時代、給料は不満もありましたが、
毎月振り込まれる安心感は確実に存在していました。
FIRE後は、
- 相場下落=資産が減る
- 体調不良=即収入減
という世界です。
独身FIREは「リスクが消える」のではなく
「リスクが見える化される」状態です。
2. 病気・事故時に守ってくれる組織
会社員時代は、
- 傷病手当
- 会社の保険
- 有給・休職制度
がありました。
独身FIRE後は、
基本的に全部自分で対応です。

3. 将来が見えない不安
独身である以上、
- 配偶者の収入に頼れない
- 家族に支え合う前提がない
将来の不確実性は、むしろ高くなります。
「ずるい」と言われても気にしなくなった理由
正直、最初は少し気になりました。
でもある時、気づいたんです。
「ずるい」と言う人は、
同じリスクを背負う覚悟がないだけだと。
独身FIREは、
自由と引き換えに、安心を手放す選択です。
それでも独身FIREを選んだ理由
私は、
- 会社員として消耗し続ける人生
- 不安はあるが、自分で舵を取れる人生
この2つを天秤にかけて、後者を選びました。
独身FIREは「逃げ」ではなく、
リスクを自覚した上での選択です。

まとめ:ずるさの正体は「見えない不安」
独身FIREがずるく見えるのは、
- 不安が表に出ない
- 自由な部分だけが目立つ
からです。
しかし実際は、
- 収入不安
- 健康リスク
- 老後不安
これらを 全部一人で引き受ける生き方 でもあります。




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