はじめに:独身FIREを親に伝えるのは意外とハードルが高い
独身でFIREという選択をすると、ほぼ確実に直面するのが「親にどう説明するか」という問題です。
友人や同世代であれば比較的すんなり理解される一方、親世代にはなかなか伝わりにくい。これは実際に経験してみて強く感じました。
親にとって「仕事を辞める」という行為は、
- 収入が途絶える
- 将来が不安定になる
というイメージと直結しています。
そこに「独身」という条件が加わると、なおさら心配は強くなります。
FIREは決して無計画な引退ではありませんが、
その前提知識がない状態で聞けば、不安に感じるのは自然な反応とも言えます。
だからこそ、伝え方そのものがとても重要だと感じました。
親にFIREをどう説明したか
結論から言うと、「FIRE」という言葉は使いませんでした。
言葉の時点で誤解を生みやすく、説明コストが一気に上がるからです。
代わりに意識したのは、次の3点です。
- 生活費はかなり低く抑えていること
- 完全に働かないわけではないこと
- 貯蓄があること
- 副業で月5万円を目指していること
特に「仕事を一切しないわけではない」という点は、親の不安を和らげる上で効果がありました。
FIREという言葉を使わず、「働き方を変えた」「ペースを落とした」という表現に近い説明をしています。
細かい投資の話や利回りの説明は、あえてしませんでした。
理解されない情報を増やすより、「生活は回る」という事実だけを伝える方が、結果的に納得してもらいやすかったです。

親から言われたリアルな反応
実際に返ってきた反応は、想像していたものと大きくは変わりませんでした。
「本当に大丈夫なのか?」
「将来、困ることはないのか?」
といった、いわゆる心配の言葉がほとんどです。
強く反対されたというよりも、「よく分からないから不安」というニュアンスが近いと感じました。
否定的な意見よりも、
「何かあったときはどうするんだ」
「病気になったらどうする」
といった“もしも”の話が多かったのが印象的でした。
親にとっては、FIREの合理性よりも「想定外の事態に耐えられるか」が最大の関心事なのだと思います。
親世代とFIREの価値観ギャップ
このやり取りを通して感じたのは、
FIREそのものよりも、働き方に対する前提の違いです。
親世代は
「定年まで同じ会社で働く=安定」
「仕事を辞める=リスク」
という価値観の中で生きてきました。
一方で、今の時代は
- 働き方の選択肢が多い
- 収入源を分散できる
- 支出をコントロールできる
という環境があります。
この前提が共有されていない以上、完全に理解してもらうのは難しいと感じました。
無理に納得させようとするより、
「そういう考え方もある」くらいで受け取ってもらえれば十分なのかもしれません。
結論:親の反応は「FIREの正解」を決めるものではない
親の反応は、決して間違っているわけではありません。
心配してくれているからこそ出てくる言葉でもあります。
ただし、それが自分の選択の正解・不正解を決めるものではないとも感じました。
最終的にその生活を送るのは自分自身であり、親ではありません。
独身FIREは、
他人を安心させるための選択ではなく、
自分が納得できる生活設計を作れるかどうかがすべてです。
親に完全に理解されなくても、
生活が回り、気持ちが安定しているなら、それで十分。
そう割り切れるようになったこと自体が、FIRE後に得た大きな変化のひとつだと感じています。


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